知っておきたいアンチエイジングの注目成分・キーワード
抗酸化ビタミン
活性酸素による細胞のダメージを防ぐ働きを持つビタミン。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEを指し、身近で取り入れやすい栄養素として知られ、一般的に「ビタミンACE(エース)」と呼ばれます。
カロテノイド
動植物が持つ赤や黄色の色素で、活性酸素を減らす働きがあります。緑黄色野菜や果物などに含まれていて、体内でビタミンAに変わるβ-カロテンもそのひとつ。他にリコピン、ルテイン、アスタキサンチンなどがあります。
コエンザイムQ10(CoQ10)
エネルギー産生のプロデューサーといわれる補酵素。細胞内にあるミトコンドリアでのエネルギー代謝に必須の栄養素として活躍するほか、優れた抗酸化力によって健康に貢献します。
ポリフェノール
植物に含まれる二次代謝産物。色素や苦味成分としても知られ、紫外線などのストレスから体を守る働きがあります。その種類は数千種にも及ぶといわれ、抗酸化、抗糖化、抗炎症など、それぞれに多様な作用を持つことで注目されています。
レスベラトロール
葡萄の果皮や種子、新芽、つるなどに含まれるポリフェノールの一種。抗酸化、抗炎症、血管保護作用や、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)活性化、細胞老化抑制作用により、抗老化成分として注目されています。
NMN
(β-ニコチンアミド・モノヌクレオチド)
ビタミンB3(ナイアシン)からつくられる物質。体内で生命維持に大切な役割を担う補酵素(NAD+)に変換されて全身で働き、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)の活性化をはじめ、ミトコンドリアの機能維持、テロメアの保護、オートファジーの機能亢進などに幅広く貢献。近年、エイジングケア成分としての評価も高まっています。
アピゲニン
ポリフェノールの一種でパセリ、セロリなどの植物に含まれるフラボノイド。抗酸化、抗炎症作用を持ち、さらに、体内のNAD+の分解を抑える働きがあるため、NMNや他のポリフェノールと組合せることで相乗効果が期待できるとされています。
酸化
体の中で酸素が関わる反応によって細胞などがダメージを受ける現象。いわゆるカラダの「錆び」といわれ、細胞の機能低下を招いてさまざまな病気の引き金となったり、老化を早める原因となります。
糖化
体内で、余分な糖がたんぱく質と結びつき、たんぱく質の構造や働きが損なわれる現象。いわゆるカラダの「焦げ」のことで、酸化と並んで病気や老化の原因のひとつとされています。この糖化反応が進むことで「AGEs(終末糖化産物)」がつくられます。
AGEs (終末糖化産物)
糖化反応が進んだ結果としてつくられるもの。トーストや揚げ物のように、糖とたんぱく質が加熱で褐色になるメイラード反応と同じしくみが体内でゆるやかに起こることによってつくられ、たんぱく質の機能を損なったり、体内に蓄積して炎症や組織の硬化を引き起こします。
活性酸素
強い酸化力で、本来は有害物質から体を守る働きを持ちます。しかし、紫外線やストレス、喫煙などによって過剰に増えてしまうと抗酸化力とのバランスが崩れ、その結果、細胞を傷つけて老化や病気の原因になるといわれています。
ミトコンドリア
細胞の中でエネルギーをつくり出す小器官で「エネルギー産生工場」と呼ばれています。エネルギーは三大栄養素と酸素を材料につくり出されますが、コエンザイムQ10とNAD+(NMNの体内変換によってつくられる補酵素)はエネルギーを生み出すために欠かせません。
サーチュイン遺伝子
長寿遺伝子とも呼ばれ、細胞の老化抑制やエネルギー代謝の調整、DNAの修復などに関わります。NAD+(補酵素)をエネルギー源として働くため、NAD+が不足すると、その働きが低下します。サーチュイン遺伝子を活性化する方法としては、カロリー制限、NAD+の前駆体であるNMNの摂取などがあげられます。
オートファジー
細胞が自身の内部にある不要なたんぱく質や古くなった細胞小器官などを分解し、新しい部品として再利用するシステムのこと。細胞内の有害物質を除去して細胞をすこやかに保つことで、健康に貢献します。
テロメア
細胞内のDNAを格納している染色体の末端部分のこと。細胞分裂のたびに短くなっていくため、「細胞分裂時計」や「生命の回数券」とも呼ばれます。遺伝子を守り、細胞の寿命を決めるといわれることから、健康長寿のバロメーターとして注目されています。
SOD
(スーパーオキシド ジスムターゼ)
体内でつくられる酵素の一種で、必要以上に活性酸素が発生すると、除去してくれる働きがあります。加齢などによって活動力や産生量が減少するといわれていますが、SODの働きを助けるものとして、抗酸化成分のポリフェノールやビタミンC、ビタミンEなどがあります。
アンチエイジングの歩みは、
科学と経験の積み重ね。
今、私たちは“確かな知”で
未来の若々しさを選べる時代にいます。